マンガ『カカフカカ』感想

今年(2021年)3月に最終巻が発売したマンガ、『カカフカカ』。全12巻。
『はしたなくてごめん』や『トライボロジー』の作者である石田拓実さんの作品です。

こじらせた大人4人のシェアハウス生活。これがなかなか面白い。

主人公の寺田亜希(てらだあき)はいかにも普通なフリーター。
そして小説家で亜希の元カレである本行智也(ほんぎょうともや)
本行の担当だった編集者の長谷太一(はせたいち)
本行の熱狂的ファンの栗谷あかり(くりたにあかり)
この4人の恋愛事情が本当にこじらせにこじらせまくっている感じ。

たまに電子書籍サイトなんかで3巻くらい無料で読めたりするので、気になる方は読んでみてください📚

『カカフカカ』1~12巻感想

1巻
彼氏の浮気によりシェアハウスに住むことになった亜希。
シェアハウスの住人の一人が中学時代の元カレ、本行。
本行から「2年ほど全然たたない」というカミングアウトを受けるが、なぜか亜希には反応するらしい。
本行の朝元気のため添い寝することになってしまったが・・・。

亜希ちゃんの「中学時代は意味もなく無敵だった」エピソード、なかなか身につまされる思いでした。
だんだんと大人になっていくにつれてね、自分って大したことないなと思い始めるんですよね。

2巻
シェアハウス(というかあかり)の食事担当になった亜希。
ハセさんから「俺と結婚しない?」といううれしくない求められ方をされる。
この2年、たたなくて書けていない本行。小説「死ななくなった女の子の話」。
マスク越しに突然のキス。なんなの本行! あとハセ母現る。強烈。

3巻
自分の値札が安いものに変えられていく感じ。分かる。
あかり「買わないモノの値札には興味ないから」
致してしまう(未遂)亜希と本行。
あかりの本行に対する思いはガチなやつだと気付く。
あかりの暴走。本行へ「私と結婚しましょう!」
風邪引いたハセさん。亜希へ本気めなプロポーズ、再び。

4巻
妊娠したかも? と不安になる亜希。結局してなかったんだけど。
そして本行との添い寝が終了。成せることは分かったので感謝を述べられる亜希。
え、それで終わり?( ゚Д゚)w
そんな中、本行とあかりがデート!! わぉ。どうなる?
ハセさんはグイグイきてますしー! 焼肉からの抱きしめ! 部屋に二人きり!

5巻
ハセさんからのキス! おおおぉぉっ!?
添い寝しませんか? →やっぱだめ! 亜希ちゃーん(;’∀’)
何かを感じ取る本行。亜希からハセの香水の匂いがしたから? ちょっと不機嫌?
亜希とあかりでストロベリートーク。※ストロベリートーク=あまずっぱっぽいトーク
あかりに「本行のことが好き」だと打ち明ける亜希。あかりの反応、薄っ。

添い寝の日。首の後ろにかみつく本行。歯型に満足したのかスヤスヤ。
本行の部屋から出てくるところをあかりに見られる。ヤバイ。
添い寝のことがバレる。キャパオーバーなあかり。あぁ・・・。
しばらくはあかりとギクシャクするものの、和解?
本行に好きだと伝える・・・が? 思ってた反応と違う。(いや違わない?)
ハセさんの弱っちい姿がかわいく思えてきた。

6巻
ハセさんの頭に触れる。
あかりと本行のデート話。
あかり「抱きしめてキスしてほしい」 本行「無理かも」
神聖なものを汚すイメージ?

最悪のパターンと最良のパターンを考えること。あかりの考え方好き。
中学時代の話、本行視点でみるとまた違ってみえる。
水族館デート、ちんあなご。
付き合う? 「付き合った方がいいならそうするけど」 歯切れ悪っ!

7巻
付き合うことになった亜希と本行。が、付き合う前となにも変わらず・・・。
つきあうって何だっけ?
本行はそっけない。添い寝の提案もスルーされる。なんで?

ハセさんとご飯。帰りにキスしてしまう。あー・・・。
「まるで自分が何か少しいいものにでもなったような気がする」
本行と別れ(!)、ハセさんとつきあうことに。亜希ちゃんやるなぁ・・・w
そして本行がそっけなかった理由が。ハセさん策士だわ。

8巻
ハセさんと温泉旅行に行くも、何もなく終わってしまった。おや?
シェアハウス解散話、本行とあかりが反対! 求められ尻ふわ、亜希。
身体を求めてくる本行 or 身体を求めないハセ、どうする亜希ちゃん。

9巻
ハセと本行の約束内容を亜希が知ることに。
ハセさんは亜希を「そういう対象」にしたくない、と。うぅん・・・。
「一度間違えたと思ってなしにして 改めてやり直したその先は 決して間違っていてはいけないような気がしてしまう」分かる~。
ハセから亜希への気持ちって、信仰とかそういうのに近いよね。
他の人といたしちゃったハセさん。なんでよー! そりゃ亜希ちゃんもショックよ。
そして洗面所に閉じ込められてしまう亜希と本行。

10巻
ハセさんと話し合い。亜希ちゃん頑張った。
ぎっくり腰になってしまった亜希、介助を頼めるのは本行だけ。
話をしていく中で、二年ほど前に亜希と元カレが一緒にいるのを見た本行。
あれ? 本行がたたない原因ってもしかして・・・。

11巻
あかりに彼氏が!! い、いつの間にっ。
ボーナスタイム=本行堪能タイム。
ハセさんと本音トーク。結構言うよね亜希ちゃん。別れることになったよ/(^o^)\
好きなんじゃないの? ちがう!?

12巻(最終巻)
好きは清濁がぶのみ。その表現いいな。
本行の笑顔ー! 珍しいー!
シェアハウスも解散。が、みんな結局近場に集結。
可か不可か。決めるのは自分。

四人が、というよりかは亜希が本行とハセとの間で揺れまくっていて、毎回「うわー」と思いながら読んでました。
でも仕方ない、状況的に揺れる気持ちも分からんでもない。
みんな「好き」に対してかなりこじらせてんなぁとw
思春期か! と思ったけど、大人になったからこそ分からなくなるのも理解はできるし。
ハセさんは親の影響がかなりやばそう。親から逃げられてようやくこれから、って感じかな。
あかりはそのまましれっと籍入れたりとかもあり得そう。

そんな『カカフカカ』。
大人のじれじれこじらせ恋愛モノが読みたい人にはどんぴしゃだと思います!

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